お盆も過ぎたある日の夜。
私はいつものように店に居た。
その日はなぜか客足が悪く、スタッフも遅れるとの連絡が入っていた。
いつもならわいわいと賑やかな雰囲気の店内も、静かにBGMが流れるだけ。
私は独りで暇を持て余していた。
グラスを拭いていると、不意に空気が動いた。
ような気がした。
エアコンの風でなはない。
いつのまにかBGMが止まっていた。。。
ふいに尾羽や風切羽根・雨覆・肩羽…
とにかく全身の羽根が総毛立った。
羽角などは1.5倍くらいになってしまった。
なんだ。羽角を知らんのか。
私の頭に角のように左右に突き出た羽根があるだろう。
これがあるから私はみみずくなのだ。
もし羽角がなければ、私はフクロウになり下がってしまうのだぞ。
ちゃんと覚えておけっ!
話がそれた。
いつもと違う雰囲気に胸騒ぎを覚え、私は飛んだ。
別段なにもない。
なにもないのだが…
十字架の前に立った時だった。
肩羽に冷気を感じた。
なにか居る…
ただならぬ気配を感じ、私はものすごい勢いで振り返った。
勢いあまってそのまま350度くらい首を回してしまった程だ。
『きゃあ!!!!』
白装束の幽霊が目を見開いて悲鳴を上げた。
ぶちっ!(頭的血管破裂音)
『きゃあとはなんだ。幽霊のくせに!』
そこから1時間みっちりお説教してやった。
みみずくの首が回転して何が悪い。
お前は幽霊なんだぞ。
お前の方がよっぽど悲鳴をあげられるべき存在だ。
もっとも私はお前など怖くもなんともないがなっ!
幽霊は意外としおらしく正座(のように見えたが、足はなかったな。そういえば)して私の話を聞いていた。
愛い奴。。。ふふふ
というわけで。
幽霊奴隷をゲットした。
幽(かすか)ちゃんだ。
生きていれば今年331歳だそうだ。
毎日店のどこかに居ると思うので会いに来てやってくれ。
逢えるかどうかは保証しないがな。
しかし、、、鞭もロウソクも効かない。
どうしたものか…

















